あなたはスマホのSIMカードについて、ちゃんと理解していますか?
スマホをeSIMに切り替えると、物理SIMカードの抜き差しが不要になり、とても便利です。
ただし「設定を間違えて圏外になったらどうしよう」「開通できなかったら不安」という声も多いのも事実。
しかも最近はiPhone 17をはじめ主要メーカーが物理SIM廃止に舵を切っており、今後ますますeSIM移行は避けられません。
この記事では初心者が陥りやすい3大失敗例と原因、そして防ぐための準備ポイントを整理しました。
失敗を正しく理解して準備すれば、安心してeSIMの便利さと付き合っていけます。
eSIMは便利だが、準備不足が大きな落とし穴
eSIMはスムーズな開通が魅力ですが、一度失敗のループにハマると解決策が見出しづらく、注意が必要です。
失敗例の多くは「ちょっとした準備不足」から起きています。
特に 旧eSIMを削除してしまう/Wi-Fiがなくて認証できない/端末が非対応 の3つは初心者がやりがちな“落とし穴”。
実際に私自身も、帰省のついでに母のスマホをMNPしようとした際に「受付時間を過ぎていた」ため、その日のうちに手続きを終えられない事例に遭遇しました。結局、自宅に戻ってから母とFaceTimeでやり取りしながら遠隔で開通作業を行うことに。
とても手間がかかり大変でした。
大きなミスではなくても、誰にでもこうしたトラブルは起こり得るのです。
逆に言えば、この記事で紹介する注意点を押さえておけば9割以上のトラブルは防げます。
失敗事例①:旧eSIMを削除してしまい再発行(手数料発生)
- 事例
新しいスマホに切り替えるとき、「もう古い端末はいらない」と思って旧端末のeSIMを削除。
ところが新端末の開通がまだ完了しておらず、認証コードも受け取れなくなり、結果として再発行しか手がなくなった。 - 原因
iPhoneの「設定 > モバイル通信」には「eSIMを削除」というボタンがあります。
これを新端末の開通前に押してしまうと、旧回線が消え、SMSが届かなくなり新端末での認証手続きが進められなくなります。
👉 「古い端末を整理しよう」と思って削除したり、端末を初期化してしまった場合も同じ結果に。
(※Androidでも名称は違うが「モバイル通信プロファイル削除」など同様の操作がある)
👉 物理SIMを抜く感覚で操作してしまう典型的な失敗です。 - 影響
この状態になると、再発行手続きしか残されていません。しかも再発行はキャリアや手続き方法によって高額化しています。
- ソフトバンク:店頭4,950円/Web 3,850円(Web再発行は当面無料)
- ドコモ:店頭・コールセンター4,950円、Webは無料
👉 最悪の場合、2回やらかせば 約1万円の出費。せっかく節約のために乗り換えても台無しです。 - 対処法
👉 新端末で通信ができるのを確認するまで、旧eSIMは削除しない。
👉 万一削除・初期化してしまった場合は、まずオンライン再発行を試す。店頭対応は高額になるので最終手段と考える。

失敗事例②:Wi-Fiなし環境で切替 → 認証できず開通不可
- 事例
楽天モバイルでeSIMを再発行した際、ユーザーが「旧端末のテザリング」を新端末のWi-Fi代わりに利用。
ところが途中で旧回線が切断され、新端末も同時にオフラインになってしまい、開通作業が進まなくなった。
表示上は「開通済み」なのに、実際は圏外状態という“詰み”の状況に。 - 原因
eSIMプロファイルをダウンロードするには インターネット接続が必須。
開通手続きの途中で旧回線が切れると、テザリングも同時に止まり、新端末は完全にネットから遮断されてしまう。
👉 特に 「データ通信量無制限プランを契約していて、普段からテザリングスマホを自宅のWi-Fi代わりにしている人」 は要注意。
いつもの感覚で作業すると「途中で通信断 → 開通不可」に陥ります。 - 影響
通信手段が完全に絶たれるため、認証メールやQRコードの再取得も不可能に。
サポートに連絡するしかなく、復旧まで数時間〜翌日かかることも。
👉「5分で終わると思っていた作業が丸一日使えない」に変わるリスクあり。 - 対処法
👉 切替作業は必ず安定したWi-Fi環境で行う。
👉 旧端末のテザリングはNG。カフェやコンビニの無料Wi-Fiでも構わないので、別回線を用意してから手続きする。
👉 もし詰んだ場合は、キャリアのチャットや電話で2段階認証の一時解除を依頼すれば再発行が可能。

失敗事例③:端末非対応を知らずに圏外に → 物理SIM再発行へ
- 事例
ahamoでeSIM契約を申し込んだが、実際には使っていた端末がeSIM非対応モデル。
当然プロファイルをインストールできず、圏外のまま。
サポートに連絡し物理SIMに再発行してもらうしかなく、復旧まで数日かかった。 - 原因
eSIMはすべてのスマホで使えるわけではなく、キャリア公式の「対応端末リスト」に掲載されている機種のみ利用可能。
補足として、対応端末であっても「プロファイル追加」画面でキャンセルしてしまうとeSIM情報が入らず圏外になるケースがある。
👉 ただしこちらはWi-Fi接続があれば再取得できるので、致命度は低め。 - 影響
非対応端末でeSIMを選んでしまうと、開通できず完全に圏外。 結局は物理SIMに切り替えるしかなく、再発行・郵送や店頭手続きで数日スマホが使えないリスクがある。 - 対処法
👉 契約前に必ず公式サイトの「対応端末リスト」でチェック。特にSIMフリー端末や海外モデルは要注意。
👉 設定時は「プロファイル追加/インストール」を見逃さずに確実に進める。

失敗を防ぐチェックリスト

・確認事項を忘れない!安心のチェックリスト
✅ 新端末で通信できるのを確認してから、旧eSIMを削除する
✅ 安定したWi-Fi環境で作業する(テザリングだけは避ける)
✅ MNPの受付時間を事前に調べて、当日中に完了できるよう準備する
✅ 端末がeSIM対応かどうかは「設定画面」やキャリア公式の対応端末リストで必ず確認
✅ もしもの時はオンライン再発行が可能かキャリアごとに確認しておく
まとめ
今回はeSIMの失敗事例について紹介をしました。
eSIMは物理SIMよりも手続きがスムーズで、カードの抜き差しも不要。
海外旅行やデュアルSIM運用にも活用できる、とても便利な仕組みです。
ただし移行時の準備不足から生じるトラブルは決して少なくありません。
特に 旧eSIM削除/Wi-Fiなし切替/端末非対応 は初心者が陥りやすい3大失敗です。
今回紹介したチェックリストを守ればほとんどのトラブルは防げます。

「準備さえすれば怖くない」——安心してeSIMの便利さを味方につけましょう!
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