スマホ代を見直すときに、必ず候補に上がるのが「楽天モバイル」。
料金は魅力的だけど──「本当にちゃんとつながるの?」という不安を持つ人は少なくありません。
私もサービス開始初期に「楽天mini」を使ったことがあり、当時は基地局が足りず日常利用は厳しいと感じた経験があります。
その記憶があるので、再び楽天に一本化するのは正直ためらいがありました。
そこで選んだのが 日本通信SIMとのデュアルSIM運用。
楽天モバイルの安さを享受しながら、ドコモ回線の日本通信SIMを「保険」として組み合わせることで安心感を確保しました。
この記事では、ahamoから「楽天モバイル+日本通信SIM」に切り替えた経緯と、楽天モバイルと日本通信SIMを比較しながら、実際にデュアルSIMで運用してみた体験をまとめました。「安さと安心は両立できるのか?」を知りたい方に役立つ内容です。子育て家庭での活用例も交えてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
Befor|ahamoに対する不満
私がもともと使っていたのは ahamoの20GBプラン でした。
ここに dカードゴールド決済特典の+5GB がつくことで、実際には25GB分を利用できる状態。(夫婦2回線で契約)
私の毎月のデータ使用量はだいたい 23GB前後でした。容量的にはちょうどよかったのですが、正直不満もありました。
まず気になっていたのは、通信の安定性です。
当時、私は出張などで僻地に行くことが多く、通信の安定性を評価してドコモを選択していました。
ahamoが登場して、利用者数の増加が影響したのか都市部の混雑時間帯になるとパケ詰まりが起き、地図アプリや動画の読み込みに時間がかかるようになり、最も大切にしていた通信の安定性に難が生じるようになってしまっておりました。
そんな状況の中、決定打になったのが、セットで利用していた dカードゴールドのサービス改悪です。
特に「年間100万円利用特典」の大幅縮小や「年間200万円利用特典」の廃止など、
ユーザーに気持ちよく使わせる気がないと感じるレベルの変更が続きました。
一つ一つは細かい改悪なのですが、「気持ちが離れてしまった」というのが正直なところで、
最終的にはカード自体を解約しました。
通信品質にストレスを感じつつ、カードの恩恵もなくなってしまった今、
「もっと固定費を下げられるのでは?」
そう思ったのが、乗り換えを検討するきっかけです。
👉 【体験談】ahamoからの移行で失敗しないための注意点はこちら
Action|楽天モバイル+日本通信SIMに乗り換えた理由
楽天モバイルと日本通信SIMを比較すると?
まずは両者をシンプルに比較してみます。
項目 | 楽天モバイル | 日本通信SIM | 併用すると? |
---|---|---|---|
電波 | 安いけどエリアに不安 | ドコモ回線で安定 | 楽天が圏外の時に自動でサポート |
料金 | 20GBまで2,178円 | 1GB 290円〜 | 非常用に最適コスパ |
👉 見ての通り、単体利用だとどちらも弱点があります。
- 楽天モバイルは「料金◎/電波△」
- 日本通信SIMは「電波◎/容量や使い勝手△」
この弱点をお互いに補完できるのが「デュアルSIMでの併用」というわけです。
私の実体験
「もっと通信費を下げたい」と思い立った私は、まず楽天モバイルを検討しました。
楽天モバイルは通信量を 20GB未満に抑えると月額2,178円になります。
これまでahamoで支払っていた額と比べても、大きく安くなるのが魅力でした。
夫婦で乗り換えると年間2.4万円の余白が生まれます。
一方で、私には楽天モバイルに対してひとつ懸念がありました。
それは 「通信品質は大丈夫か?」 という点です。
実は楽天モバイルサービス初期に「楽天mini」を試したことがあり、そのときは基地局が不足していて日常利用には到底耐えられるものではありませんでした。
その時の体験から「今は改善していると聞くが、本当に楽天モバイルを主軸にして大丈夫?」
という不安が拭いきれなかったのです。
そこで保険として選んだのが 日本通信SIMとのデュアルSIM構成。
(合理的シンプル290プラン/月1GB 290円)
同業者は、ドコモ回線を利用しているため、通信速度などの安定性はさておき、エリアカバー率の面では安心感があります。
楽天をメインに使いつつ、日本通信SIMを「いざというときのバックアップ回線」として持つことで、
安心と節約を両立できると考えました。

After|夫婦で年24,000円削減!子育て家庭のデュアルSIM活用術
実際に楽天モバイルと日本通信SIMのデュアル運用に切り替えてみると、
通信費は夫婦合わせて月2,000円の削減効果を達成。
数字だけ見ると「たった2,000円?」と思うかもしれませんが、固定費の削減は積み上げ効果が大きく
年間にすると2万4,000円の余白が生まれます。
2025年9月現在、切り替えから10ヶ月以上経過していますが、想像以上に電波状況は良好です。
実際にデュアルSIMで運用して、電波が入らずに日本通信SIMに切り替えたのは わずか2回だけ。
とはいえ、もしもの時に「保険回線がある」という事実が大きな安心につながっています。
尚、細かいところですが 楽天モバイルの家族割(1人あたり月110円引き) も適用されていて、こちらも地味ながら効いています。

我が家では、浮いたお金で YouTube Premiumファミリープラン(月額2,280円)を導入しています。
今は夫婦2人だけで使っていますが、ファミリー枠は最大5人まで利用可能。
- バックグラウンドでの動画再生が可能(音を聞きながら他の操作が可能)
- 端末に動画を保存することでオフラインでも再生可能(通信量の削減が可能)
- 広告なしで快適視聴(子どもに見せるときも途中で広告が出ないので安心)
- YouTube Music Premiumも使える(子ども向けのBGMや英語ソングをプレイリストで流せる)
将来的に息子たちもアカウントに追加すれば、実質的には「節約どころかお得」と感じられる内容になるでしょう。
YouTube Premiumの利点は、広告なしで快適に視聴できるだけではありません。
自宅のWi-Fi環境で動画をダウンロードしておけば、車での長時間移動中に子どもたちに英語の動画を見せられます。
私が通信量を消費していたのは、この外での動画視聴によるものが大半を占めており、
オフラインで動画再生を行えば大幅な通信量節約が実現可能です。
「渋滞の中、後部座席で子どもが英語の動画を楽しそうに見ている。
以前なら『まだ着かないの?』とぐずって大変だったけど、今は静かに過ごしてくれる。」
「子守唄の中気持ちよさそうに寝ようとしているところに広告が入って覚醒!?みたいな不安がなくなった」
「通信量を気にせず、子どもが静かに過ごせる」──これは子育て家庭にとって大きなご褒美になるでしょう。
📈Before/After比較表
項目 | 乗り換え前 (ahamo+dカードゴールド) | 乗り換え後 (楽天モバイル+日本通信SIM) |
---|---|---|
月額料金 | 約3,470円×2回線 | 2,178円+290円×2回線 |
特典 | dカードゴールド特典 (100万利用特典+5GB等、現在改悪済) | 楽天モバイル家族割 ▲110円/回線 |
データ容量 | 20GB+特典5GB(合計25GB) | 楽天20GB+日本通信1GB |
通信品質 | 安定だが混雑時にパケ詰まり | 普段は楽天、圏外時は日本通信 |
メリット | サポートが安定/dカード連携 | 節約+安心感(デュアルSIM) |
デメリット | 月額コスト高め/特典が改悪 | SIM2枚の管理が必要 eSIM設定のハードルあり |
【補足】株主優待SIMを組み合わせた特殊ケース
実は、私は株主優待SIM(30GB無料) も組み合わせています。
この優待を日本通信SIMと組み合わせることで、月額わずか290円で30GBが使えるという
破格の内容で、正直「最強」と言えるレベルです。
ただし、この株主優待による回線は電話番号の引き継ぎ(MNP)ができず、新しい番号への切り替え必須なのが大きな弱点。
既存の番号をそのまま使えないとなると、2段階認証などに利用しているサービスで不利益が生じてしまいます。
そこで私は、ahamoで使っていたメイン番号を日本通信SIMに移行しました。
日本通信SIMを「番号維持用」、株主優待SIMを「データ専用」として割り切ることで、
コスト面の恩恵を受けながらも、2段階認証や本人確認に必要な電話番号を安心して使い続けられるようになったのです。
通信安定性も確保しつつ通信容量30GB、さらに月額290円・・!
正直脳汁がドバドバ出るレベル・・!!!💪
とはいえ、株主優待SIMの利用は特殊なケースです。
通信量30GBを月額290円で使えるのは最強レベルですが、電話番号を引き継げないなど制約が大きく、いつまで優待が継続されるかも見えない以上、万人におすすめできる方法ではありません。
リスクを理解した上で番号維持用の回線を別に確保するなど、正しい対応をすれば圧倒的なコストメリットを享受できる手段でもあります。興味のある方はぜひご検討ください。(来年度も優待が継続すれば・・ですが)
デメリット|楽天モバイル+日本通信SIMの弱点
デュアルSIMにすることで安定性と節約を両立できますが、導入や運用にはそれなりのハードルもあります。
「設定の複雑さ」と「管理の手間」、この2つは特に意識しておくべきポイントです。
主な注意点は以下のとおりです:
- 初期設定が複雑:特にeSIMの発行やAPN設定は慣れていない人にはハードル高め
- 機種によっては自動切替不可:iPhoneは圏外の時には「モバイルデータ通信の切替」が必要
- 請求や利用管理が2回線分になる:家計簿登録や利用量確認がやや煩雑になる
- コストは1回線よりは増える:290円とはいえ「保険料」と考える必要あり
- 端末依存の問題:デュアルSIM非対応やeSIM非対応の機種では使えない
株主優待SIMを使う場合の注意点
株主優待SIMは「月額290円で30GB」という破格の内容ですが、制約も多く万人向けではありません。
👉 メリットは大きいものの、再現性が低いため利用する場合はリスクを理解して使う必要があります。
- 番号を引き継げない:2段階認証や本人確認で使えなくなるリスクあり
- 無料通話は専用アプリ経由:操作が煩雑になりやすい
- 優待がいつまで続くかわからない:長期的な利用には不安定
まとめ|楽天モバイル×日本通信SIMで安心と節約を両立
楽天モバイルは「安さ」、日本通信SIMは「安定性」と、単体で比較すればそれぞれ強みと弱みがあります。
ですが実際に使ってみて感じたのは──「比較で迷うくらいなら、両方を組み合わせるのが一番安心」 ということ。
私自身、夫婦で年間24,000円の削減を達成しつつ、外出先でも電波不安をほぼ感じずに済んでいます。
浮いたお金でYouTube Premiumを導入。
コストを増やすことなく快適なサービスを利用することができるようになりました。
子育て家庭にとって「移動中に子どもが静かに過ごせる環境」を整えられたのは、単なる節約以上の価値があります。
何よりも一番伝えたいのは・・・

自分の決めた戦略がバッチリはまって
めっちゃ気持ちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいい!!!!!!
みんな試してみて!!超いいよ!!最高やで!!!
もちろん、楽天モバイルにはまだエリア面での弱点があり、SIM2枚分の管理やeSIM設定のハードルも存在します。
ですが、それを理解した上で工夫すれば「節約」と「安心感」を同時に得ることができます。
節約のゴールは「我慢」ではなく、家計に余白をつくり、生活の快適さや幸福度を上げること。
今回の記事は、そのための有力な選択肢になるはずです。
節約と安心を同時に得られる「デュアルSIM併用」、ぜひ検討してみてください。
もしあなたが、今の携帯料金に不満を感じているなら、一度プランを見直してみるのがおすすめです。
👉 ahamo時代の詳しい利用状況やプラン選定の考え方はこちらにまとめています
👉 節約に関するまとめ記事はこちら
節約はゴールではなく、余白をつくって生活の満足度を上げるための手段。
あなたもぜひ、自分に合った組み合わせを見つけてみてください。
携帯代を下げて“家族の時間に余白”を作りませんか?
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